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水曜日
2018年03月23日
【事業用賃貸】

シェア店舗の実例についての検証


知り合いのカフェ経営者からの、「営業時間外の夜の間だけをシェアしてくれる人を紹介して欲しい」との依頼に応えて、飲食店での独立開業希望者を運よくマッチングさせる事に成功したことがあります。

しばらくの間は、それぞれの望みとしていたことを実現することができました。

貸し手側は賃料収入を得ることができ、借り手側は一国一城の主となる事ができて、順調に事が進んでいるように見えていましたが、約18ヶ月でシェア解消となりました。

その過程での問題点を検証してみることで、シェア店舗の今後について考えてみましょう。

シェア店舗の運営における貸し手側のマナー

ここでは、実例のシェア店舗の運営面での問題点についての言及にとどめ、専門的な事については次回に譲るものとします。

今回の貸し手側は、生来の商売人で合理的な考えの人だったので、先ずは光熱費を過去の実績から割り出して数字で示し、店舗造作と厨房機器付きのリース店舗として妥当な賃料を自ら設定して、借り手側に提示し、双方納得の上、貸し出していました。

そして、シェア店舗を運営する上で最も重要な事と考えるのですが、貸し手側は、借り手側の運営に一切口を出しませんでした。

借り手側は賃料を支払って、一国一城の主となった身です。いくら貸し手といえども、そこはわきまえないといけません。

あなたの従業員ではないのですから、機嫌を損ねられてしまっては、元も子もありません。

その点では、今回の貸し手側に非はなく、むしろ、シェア店舗の貸し手側のマナーとして見習うべき接し方であったと私は評価しています。

このケースでは、最終的にシェア契約の解消を切り出したのは、借り手側からでした。

シェア契約解消の原因とは、どんなことだったのでしょうか?

 

【シェア店舗】を独立開業への試金石として利用する。シェア店舗運営におけるルール作りの必要性を考える。

それでは、借り手側はどのような不満を持ったのでしょうか?

借り手側からの不満点として、私が良く聞かされたことに、

〇仕込みをする時間と場所が確保できない。

〇アルコール類や食材を置く場所に困る。

〇広告宣伝に遠慮が生じる。

〇どれだけ疲れていても、洗いものを翌日にすることができない。

〇最終的には、思ったように売り上げが上がらない。その原因は、物理的にも
 精神的にも使い勝手の悪い、シェア店舗のせいだ。

借り手側の彼は、残念ながら今では行方知れずとなってしまったが、私にシェア店舗の運営にあたっての蓄積があれば、不満を抱かせない契約が結べたかもしれません。
一人飲みの楽しさを教えてくれた店だっただけに残念でなりません。

サル山にボス猿は一頭のみであるように、1店舗に2人のオーナーが存在する事は、やはり難しい事なのでしょうか?

シェア店舗の利点として、貸し手側の視点では、空き時間での有効なスペース活用であり、借り手側の視点では、初期投資を最小限としての独立開業の実現です。

借り手側は、数年の後に自らの店舗を改めて構えるのか、もしくは、夢を諦めるのかをはっきりとさせるためのモラトリアム期間と割り切った考えを持てば、シェア店舗での物理的・精神的な不自由も納得して消化できてしまえるのではないでしょうか?

シェア店舗での経験を独立開業への試金石とするシステム作りは、眠ったままのたくさんの若い才能にチャンスを与えるために有益なことに思えます。

シェア店舗の運営が若い才能の開花に役立つ事ができるのであれば、その仕組みづくりについて、私たち不動産業者が研鑽を重ねる価値があるのかもしれません。


 

 

【ロコスト不動産】 お問合せ先⇒TEL:0562-85-3671

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この記事を書いた人
山端 徳幸 ヤマバタ トクユキ
山端 徳幸
不動産業務に従事して、22年になります。
不動産にかかわるお困り事は千差万別です。 セカンドオピニオンを求める先として、皆様のお力になることができれば幸いです。
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